花粉症はうつ病の悪化にも要注意!辛い花粉症を軽減する方法
花粉症の季節は、気候的な側面・社会的な側面の両方とも環境の変化が大きい時期です。
それに加えて、鼻詰まりや鼻水といった花粉症の症状そのものが体に大きな負担をかけるため、うつ病や自律神経失調症などが悪化しやすい時期といえます。
今回は、そんな辛い花粉症の症状を日々の食生活で和らげる方法をご紹介します!
誰でも簡単に習慣化できる!オススメの食べ物・飲み物5選
花粉症専用の薬ほどの即効性は期待できませんが、毎日摂取することで体質を改善し、花粉症の症状を和らげる効果が期待できる食べ物・飲み物があります。
今回は、その中から誰でも簡単に取り入れることのできるものを5つ、ご紹介します。
①ルイボスティー
緑茶や紅茶など、ほかのお茶にも同様の効果が見込めるものはたくさんありますが、それらの多くはカフェインが含まれているため、カフェイン過敏症の方にはおすすめできません。
そのためここでは、お茶の中でもカフェインが含まれていないルイボスティーをご紹介します。
ルイボスティーに含まれるフラボノイドというポリフェノールは、強い抗酸化作用を持つためアレルギー疾患を軽減できます。
また、アレルギー症状の要因となるヒスタミン放出を抑える働きもあります。
日ごろの食事のオトモに、あるいはカフェインが含まれていないため、お風呂上りや毎日寝る前に飲んでもいいでしょう。
②ヨーグルト
花粉症の改善には、腸内環境を整え免疫機能を正常に保つことがとても重要です。
乳酸菌には免疫の過剰反応を抑える働きがあるため、花粉症の軽減も期待できます。
より乳酸菌を効果的に腸へ届けるためには、空腹時の摂取を避けることをおすすめします。食後に摂取することで、胃酸による乳酸菌の死滅を極力減らすことが可能です。
また、乳酸菌やビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖が多く含まれるハチミツやキウイを合わせるとより効果的です。
オススメの摂取時間は夜です。摂取した善玉菌は夜間に腸内で活性化し、腸内環境を整えつつ老廃物や有害物質を減らす働きも期待できます。
③サバ缶
青魚には、EPAやDHAという不飽和脂肪酸が多く含まれています。これらの成分には、アレルギー症状の要因の一つであるロイコトリエンの放出を抑える働きがあります。
しかし、毎日スーパーで生魚を買って調理するのも大変すぎて、なかなか習慣化できないでしょう。
そのため今回は、誰でも簡単に青魚を摂取できるサバ缶をおすすめします。
買ったサバ缶をそのまま食べるもよし、炊き込みご飯の具材として混ぜて使うもよし。お好きな食べ方で日ごろから青魚を食べる習慣を身に着けていきましょう。
④チョコレート
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、ヒスタミンの放出を抑える働きがあります。
実際に、チョコレートを食べた人と食べない人を比較した研究において、食べた人にはアレルギー症状に起因するIgE抗体ができにくいことがわかっています。
デスクワークの合間に、脳の糖分補給のついでに花粉症軽減対策として、チョコレートを食べる習慣を作ってみてはいかがでしょうか?
⑤梅干し
梅干しに含まれるにおい成分「バニリン」に、アレルギー症状を抑える効果が期待できます。
実際に、梅干しを毎日食べる人とそうでない人を比較した研究において、毎日梅干しを食べる人にはアレルギー症状が少なかったそうです。
毎日の白米のオトモに、1日1個梅干しを食べる習慣をおすすめします。
花粉症の人は避けるべき!悪化の恐れがある食べ物・飲み物3選
①アルコール
アルコールを摂取すると、血管を広げる作用により、さまざまな炎症を悪化させてしまいます。
そのため、鼻づまりや充血といった花粉症の症状が悪化してしまいます。
更に、アルコールを体内で分解したときに生じる物質「アセトアルデヒド」には、ヒスタミンの放出を促す作用もあるため、花粉症の諸症状が悪化します。
花粉症の方は飲酒をなるべく控えましょう。
②ジャンクフード
ジャンクフードに使われている油には、トランス脂肪酸が多く含まれています。
トランス脂肪酸には、心疾患リスクを高める・悪玉コレステロール増加・善玉コレステロール減少といった、生活習慣病に直結する影響があるほかにも、アレルギーなどの炎症を悪化させる作用もあります。
実際に、週3回以上ファーストフードを食べる子供に、喘息やアレルギーが多いという研究論文も出ています。
精神疾患にも影響があると言われていますので、ジャンクフードは控えることをオススメします。
③トマト
スギ花粉に含まれるたんぱく質と、トマトに含まれるたんぱく質はその性質がよく似ています。
そのため、スギ花粉症の人がトマトを摂取した場合に、口腔アレルギー症候群を発症する恐れがあります。
加熱すればその原因であるたんぱく質の組成を壊し、症状を避けることができますが、以前トマトを食べて口の中・唇・ノドにヒリヒリや熱感、イガイガといった違和感を経験したことのある人は、念のため控えた方が安全です。
※そのほか、イネ花粉症持ちはメロンやスイカで症状が出たり、ハンノキ花粉症持ちはリンゴやモモで症状が出たりと、また人それぞれ症状の出やすい食べ物も異なることがあります。気になる人は病院でアレルギーの検査をしてみるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回紹介したものをすべて実践しても、花粉症の薬のようにすぐに効果がでるものではありません。花粉のシーズンの2~3か月前から意識して取り入れていくことで、免疫力をつけていく必要があります。
また、効果があるとされる食べ物・飲み物を摂取するだけでは、たとえ習慣化できていても効果を実感できないことは多くあります。
食生活以外にも、日ごろの生活習慣を整えたり、ストレスを減らす対策をとったり、多方面から少しずつアプローチしていって、徐々に花粉症を軽減していきましょう。
以上、辛い花粉症を軽減する方法のご紹介でした。